何度でも繰り返して乗りたい人もいれば、想像しただけで足が震えてしまう人もいる「絶叫マシン」。
たとえばジェットコースターに乗った場合、絶叫マシン好きは万歳&大声で楽しそうに叫び、絶叫マシン嫌いはギュッと目をつむったままで耐え忍ぶ…というまったく違う様子が見られますよね?
実はこれって、ジェットコースターへの恐怖があるか、ないかによって態度が変わるというわけではありません。「大声で叫ぶこと」、「ギュッと目をつむること」という行動の違いが、実際に感じる恐怖の質を左右するのです!今回は、脳科学の知見をもとにジェットコースター嫌いを克服する方法をご紹介しちゃいます。
怖さのコントロールの鍵は「左脳」が握る!?
人間は恐怖を感じるとき、脳において感情をつかさどる部位である「偏桃体」が強く反応し、恐怖の信号を全身に行き渡らせます。したがって、偏桃体の動きを抑えることが重要になりますが、その一番の方法は感情の反対のアクションともいうべき「理性を働かせること」です。
ちなみに、大脳の左側を「左脳」、右側を「右脳」といいますが、その働き方の違いは主に以下のようなキーワードで表現されます。
左脳(言語脳)…言語、会話、計算、概念的理解、声や音の認知、論理的思考
右脳(イメージ脳)…イメージ、図形、音楽、表情を読みとる、直感的思考
つまり、先ほどお伝えした「理性を働かせること」は左脳の得意分野!ジェットコースターに乗るときは左脳の働かせるような行動をとればいいのです。
最も効果的なのはジェットコースターの“実況中継”
左脳は言語脳ともいわれる部位ですから、絶叫マシン好きによくみられる「大声で叫ぶ」という行為は恐怖のコントロールにおいてやはり正解だったんですね!
さらに、左脳の「会話」、「計算」、「概念的理解」、「声や音の認知」、「概念的理解」という要素も取り入れた方法としておすすめなのが、隣に乗っている人と一緒にジェットコースターの動きを実況中継すること。
ただ、恐怖を感じてしまってからだと遅いので、「これから落ちます!」「次、右に急カーブ曲がります」などと、事前に宣言することが大事です。
目を瞑ってイメージするから余計怖くなっていた?
子どもの頃は絶叫マシン好きだったのに、年を重ねるにつれて怖く感じるようになってきた筆者。最近、テーマパークで撮影してもらったジェットコースターに乗車時の写真を確認すると、ばっちり目を瞑っていました!また、真っ暗な暗闇の中を進むジェットコースターがありますが、あのタイプは恐怖のイメージが倍増するという印象も。それは、左脳とは逆の右脳を使っていたからなのかも!?
心拍数は上がりドキドキすると同時に、ときにストレス解消にもなるジェットコースター。苦手だったという方も、ぜひ今回ご紹介した方法でトライしてみてくださいね♪
※当記事の内容は効果を約束するものではありません。ご自身の責任においてご利用ください。
ライター:皆本類