子どもの遊びだと思ってない?ぬり絵のストレス解消効果がすごい

子どもの遊びだと思ってない?ぬり絵のストレス解消効果がすごい

数年前から注目されている大人のぬり絵。きれい塗って楽しむのはもちろん、実はストレス解消の効果もあるのだそう。今回は杏林大学医学部名誉教授であり、日本ブレインヘルス研究会理事長の古賀 良彦先生にぬり絵の効果についてお話を伺ってきました。

 

夢中になれる細密画のぬり絵

子どもの頃にぬり絵を楽しんだ方やまたおじいちゃん、おばあちゃんが脳トレのためにぬり絵を楽しんでいるのを見たことがある方も多いはず。そんな昔からあるぬり絵の何が最近注目されているのでしょうか?

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「以前は、大きな面を塗るようなものが主流でしたが、最近は細かい線画で描かれたアートに近い細密画のようなものが多くなってきています。ぬり絵に夢中になることによってストレスを忘れたり、ストレスから解放される効果があるので注目を集めています。また脳全体をバランスよく使う活動としても知られています。緻密な描画でアートの側面もあるので、アート作品として楽しむ方法も出てきたのが最近のぬり絵の特徴です」(古賀先生)。

 

ストレス解消に重要な3つのR

ぬり絵がなぜストレス解消にいいのか気になるところですが、その前にストレス解消のために必要な3つのRを教えていただきました。

  • Rest:休息、睡眠
  • Relaxation:くつろぐ
  • Recreation:レクリエーション、余暇、気晴らし

休息やくつろぐがストレス解消に効果的なことはなんとなく想像できますが、実は一番重要なのが「Recreation」なのだそう。

 

「ストレスというのはもともと『重荷』とか『歪み(ひずみ、ゆがみ)』ということなので、歪んでしまった気持ちを元の円滑な状態に戻す必要があるんです。ただ休んだり、くつろいだりするだけではゆがんだままの状態が続くだけになってしまい、円滑な状態に戻すことにはならない。一度、『Re-creat(創造し直す)』して、円滑な状態に戻すことがストレス解消には重要なのです。それが『Recreation』の役割です。

さらに私たちは毎日小さなストレスを感じているわけですが、それを溜め込んでしまうと気持ちと体の調子がどんどん歪んでいきます。歪んだものをその日のうちに円滑に戻していくことがとても重要になってくるのです」(古賀先生)。

 

ぬり絵なら毎日がんばらず続けられる!

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毎日続けるということは、お金がかからず、準備と片付けが簡単であり、時間と場所を選ばずにできる必要ある。さらにわずかな時間で夢中になることができる。そういった条件が揃ったものは限られてきますが、ぬり絵はそれらをすべてクリアしていえるでしょう。

「ぬり絵はひとりでいつでもできるし、お金がかからず、準備もそんなに必要がありません。また正解があるわけではないので失敗しても問題ないですし、スキルの習得もいらないですよね。

お手本があるわけではないので、自分の工夫が凝らせることができ、アートやクリエイティブな活動に関わっている気分になることもできます。やっているうちに『ここはどうしよう?』と思わず夢中になっていくことができるのです。せっせと夢中になっている間に、ストレスがどこかへなくなっているはずですよ」と古賀先生が言うように、実際にやってみるとほんの数分ですっかり夢中に。

ぬり絵をはじめるとどこから塗ろう?何色にしよう?どうやって塗ろう?と目の前の作業にいっぱいになり、やりはじめる前にモヤモヤと考えていたことも吹き飛んでいました。また、完成した作品をあとから自分で振り返ったり、誰かに見せたりできるのも◎。

 

毎日30分気負わず続ける

とはいえ、「やめる勇気も大事」なのだそう。

「ずっとダラダラ続けるのではなく、一瞬でいいから『夢中になったな』と感じたらやめるようにしましょう。30分くらいで充分だと思います。

そして夢中になる時間のあとはリラックスする時間があったほうがいいです。好きな音楽を聴いたり、ハーブティーを飲んだりリラックスして、そこから最大の『Rest』である睡眠に至るのがいいですね。

『Recreation』の時間がないままくつろいでも、いろいろなことを考えてしまってくつろげなかったりします。『Recreation』する時間を挟んで、気持ちの歪みを整えてからくつろぐことで前向きな気持ちになり、そしてそれが良質な睡眠へと誘ってくれるのです」(古賀先生)。

最近のぬり絵は細密画なので、一晩で完成させるのはとっても大変。あまり気負わず、気長に毎日ちょこちょこやっていくスタンスで続けるのがよさそうですね。

 

ちなみにぬり絵を毎日続けなければいけないということではなく、お料理や運動など他の夢中になれる「Recreation」を行うのでもOKなのだそう。とにかく、あまり構えずに、楽しむ気持ちで始める事が大事。ストレス解消のキーワードは「夢中になれるがんばりすぎないRecreation」と覚えておくと良いかもしれませんね。

 

■お話を伺った人

古賀 良彦(こが よしひこ)教授

1946年東京生まれ。医学博士。慶応義塾大学医学部卒業。同大学医学部精神神経科学教室入室。1976年杏林大学医学部精神神経科学教室に転じ、1990年に同大学助教授。

1995年より、同大学医学部精神神経科学教室教授。NPO法人日本ブレインヘルス協会理事長。精神医学全般の治療のほか、とくに、てんかん、不登校の治療を専門に行う。脳の老化防止、ストレス解消の一つにぬり絵を提唱している。

 

■ 使用しているぬり絵情報
ひみつの花園  花いっぱいのぬりえブック
著:ジョハンナ・バスフォード
出版元:グラフィック社

 

ライター:Zookies編集部

 

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