朝の5分で変わる。心と脳のストレッチ瞑想のはじめ方

朝の5分で変わる。心と脳のストレッチ瞑想のはじめ方

最近、ヨガやビジネスの世界で注目が高まっている「瞑想」。お寺などで目を瞑って、あぐらをかいて、姿勢を正して、呼吸法を意識して…と、なんだか少し敷居が高いイメージもありますよね。

でも、最近改めて注目されるのは、うれしい理由がたくさんあるから!ということで今回は、瞑想がもっと身近になる「瞑想のはじめ方」をヨガ・瞑想ティーチャーの中島正明さんにお聞きしました!

 

瞑想は心のストレッチ

瞑想は、「心の暴走を止めて落ち着かせ、心が暴走することで生じるストレスを軽減してくれるもの」だと中島さん。瞑想をしている瞬間だけでなく、瞑想を習慣づけることで日々の集中力が増し、心のコントロールがしやすくなるといいます。

「人は、大人になればなるほど、自分の価値観で世の中を見るようになります。世の中に対しての見方を、もっと幸せを感じられる方向に心を動かせば、視野が広がるはず。瞑想は、マイナスに傾きがちな心のベクトルをプラスに変える要素も持っているんです」(中島さん)

人はつねに脳の中でリスクヘッジをシミュレートしていて、その結果から自分の行動を選択しているそう。だから、心が暴走すると悪い結果ばかり想像するようになり、ネガティブな思考にどんどん引っ張られてしまうのですね。

かといって、ポジティブ思考も行き過ぎは要注意!やる気や目標意識は暴走すると、失うことへの不安や執着になって「幸せを感じる」余裕が失われます。バランスの取れた心を保ち、幸せを感じる心の余裕を持つために、瞑想が役立つのです。

心のバランスを取れた状態を保つことで、凝り固まってしまった思考も変えることができるのだそう。

「人は『変わりたい』と思っていても、なかなか変えられないもの。それは変わりたい気持ちがあっても、既成概念やこれまでの思考によって変わることが怖いとどこかで感じてしまっているんです。瞑想はそういう凝り固まってしまった思考も打ち砕いてくれます。瞑想は心のストレッチなんです」(中島さん)

「変わりばえのしない毎日を変えたい」「何かやりたいけど、本当は怖い」など、新しいことをはじめたいけれど、踏み出す勇気が出なかったり、モヤモヤとした葛藤を抱いていたり、そんな人にこそ、瞑想は必要なのかも。

 

「集中できる自分」は鍛えられる!

瞑想は古くから仏教の世界では取り入れられていた行為。今あらためて注目されているのはなぜなのでしょう?

「海外では最近ビジネスマンの瞑想への関心が高まっていますが、それは瞑想が集中力に大きく関わっているからなんです。集中して仕事をしているつもりでも、多くの人は自分が集中していないことに気づいていないんですよ。だから生産性が低いんです。

脳には『自分が今、集中していないと気づく』働きをする部位があり、そこを鍛えると『集中していない』ということに気づきやすくなっていく。しかも、その部位は瞑想を続けることで鍛えられることがわかってきました。鍛えられたその脳神経は、集中状態の脳の働きを学び、自然と集中状態がキープできるよう成長していくんですよ」(中島さん)

なんと脳の働きに変化があるとは驚きです。瞑想は心理学的要素で心身の健康に働きかけているのかと思っていましたが、脳科学として人体に働きかけるものだったのですね。しかも、集中力を高めてくれるなんて!

 

大事なのは「無心になること」でなく「集中すること」

zookies0702

瞑想のやり方はいたって簡単。

・1日の中で5分間、目をつぶる時間を持つ

たったこれだけです。ただ、試してみるとわかりますが、5分間じっとしてなにもしないでいるというのが実は一番難しい(笑)。「とても無心になれそうにないのですが…」と中島さんに訴えると、「無心になる必要はないですよ!いろいろ考えてしまってもいいから、集中してみる時間を持つことが大切なんです。いろいろと考えてしまっているということに気づくことが大切です」。

正座やあぐらをかいて、姿勢を正して、無心になって…というイメージがあったので、これだけでいいなんて驚きです!

「お寺などで静かに座ることだけが瞑想ではありません。例えば、歩いているとき筋肉の動きに集中して一歩一歩踏みしめてみるのも瞑想です。食事をしているとき、おいしいものをじっくり味わうのも瞑想。ついいくつものことをしながら過ごしてしまいますが、目の前のことに集中することが重要なんです」(中島さん)

そんな中島さんは、料理や掃除がお好きで無意識に集中しているため、終わった後はものすごくスッキリするとのこと。自分の好きな趣味を持ち、それに没頭することが瞑想になるなんてびっくりですよね。

 

朝の5分瞑想で毎日が変わる!

瞑想のベストタイムは日中のパフォーマンスアップにつながる「朝」と聞き、筆者も自分なりの瞑想にトライしてみました!

試したのは、「目覚めた後、コーヒーを落としている間の5分間、床へ体を投げ出して目を瞑る」こと。この瞑想によって、突然デキる人になれたわけではありませんが、しばらくごちゃごちゃしていた頭の中が整理されたような、視界が開けたようなスッキリ感があります。大好きなコーヒーの香りに癒されながら瞑想したことも良かったのかも。

最後に中島さんから、瞑想に興味のあるすべての方へのメッセージをいただきました。

「人は気づいていないことが本当にたくさんあります。ものごとや他者に対してだけでなく、自分に対してもそれは同じ。瞑想によって気づいていない自分に気づけば、人生はどんどん明るく変わっていきます」

 

まずは朝5分、目をつぶって何もせず、今の自分に集中してみてはいかがですか?何もやらない時間なんてもったいないなんて思わず、5分間目をつぶって静かにしてみる。焦っていることに気づいたり、多くのことを見落としていることに気づいたり。そして、少しずつ、変わっていく自分に気づけるはずですよ。

■お話を伺った方

中島正明(なかじま まさあき)さん

通訳/翻訳として活動する中で、世の中のゆがみに気付き始め、NGO活動を始める。そうして活動をする傍ら、ナチュラルなライフスタイルを模索して、ヨガに出逢う。ヨガの奥深さに惹かれ、自己探求を深めるうち、NGO活動を通して目指していた平和につながる個人のあり方や自然とつながる感覚を醸成するヨガの可能性に気付く。これが現在社会の抱える様々な問題の解決に貢献すると考え、ヨガを通した社会貢献をライフワークとすることを決意。

様々なヨガスタイルを自由に取り入れ、生きていることの豊かさやいのちのつながりを気持ちよく感じられるようなヨガを提供することを模索している。現在は素晴らしいヨガと瞑想の導師に付いて体験を深めると共に、禅を実践する日々を過ごしている。

HP:https://www.masa-yoga.com/

ライター:牧野絵美
朝の5分で変わる。心と脳のストレッチ瞑想のはじめ方

この記事が気に入ったら いいね!してね

PAGE
TOP
チュリッピー